2013年12月1日日曜日

昴(M45)の観測

冬の始めになると、あまりにも美しくて、ついついレンズを向けてしまうのが昴(M45)。以前にも似たようなクオリティで撮影したデータが残っているが、今年もまた撮ってしまった...

もう少しガスの感じを強調するにはどうすればいいのだろうか?野辺山辺りまで行かねばならないのだろうか?
iso6400, CD-1 (gimp 60sec x6)
それにしてもここは星が多いなー。どんな世界があるんだろうか?

ヨーロッパでは昴のことをThe Pleiadesという。これはギリシア神話に登場する7人の姉妹の名前に由来する。肉眼で見ると昴は7+2個程度の星から構成されているように見えるので、7人の姉妹の名前とその両親の名前を付して「プレアデス一家」と呼んだわけだ。

杓のような形をしている昴だが、その柄の部分に相当する2つの星が「両親」に相当する。明るい方が父のアトラス、暗い方が母のプレイオーネ。そしてメインの部分の7つ星に姉妹の名前が与えられている。これをセブンシスターズ(seven sisters)という。ただ、よく見ると8つの星があり、最も暗い2つの星には同じ名前(あるいは似たような名前)が与えられるようで、そのステローペとアステローペはあたかも双子のように寄り添っている。

The Pleiadesとそのseven sisters.
左のリストは星の名前と視等級。

ところで、イギリス南部の海岸に「セブンシスターズ」という白亜の崖がある。これもきっと由来は同じなんだろう。そうえいば、「からす、なぜ鳴くの?」の歌も「可愛い七つの子があるから」であった。7人の「きょうだい」というのは和洋問わず、好まれた人数だったのだろうか?

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