2014年2月3日月曜日

M41:シリウスのすぐ下

おおいぬ座に散開星団があるのを知った。M41、およそ2500光年だというから銀河系内だろうか?さっそく探してみるとすぐに見つかった。となりの三角形はおおいぬ座のπ関連の星々。三重星らしきものもあり、なかなか興味深い。

iso3200, 60sec (x5 with gimp)
極軸合わせ甘し...


SN2014J(in M82)の光度曲線: AAVSOのLCG

AAVSOのLCG(Light Curve Generator)に、M82の超新星爆発(SN2014J)の光度曲線が出ている。どうも節分がピークに相当していたよう。晴天だったのだが、頭痛がひどくて観測できなかった....残念至極。

天王星の観測情報

天体の自動導入装置を使わずに、なんとか天王星を観測しようと思う人は少数派なのかもしれない。しかし、高価な装置を使わず、自分の力だけで目指す天体をスポットできたときの喜びは大きい。

とはいえ、肉眼で見える惑星(土星より内側の惑星)と違って、天王星より遠い場所にある惑星の観測は骨が折れる。そこで観測した結果分析に役立つサイトをいくつか見つけたので、ここにメモっておこう。

まずは海王星の位置を赤経(right ascination)と赤緯(declination)を教えてくれるのが"The Sky Live"。実は海王星のみならず、太陽系の主要な天体や、超新星などの位置もわかる。また位置のみならず、ライブの天体映像も見せてくれる。

次が、詳細な星図を見せてくれるAAVSO(American Association of Variable Star Observers)のVSP(Variable Star Plotter)。The Sky Liveで得た赤経赤緯を使って、その周辺の詳細な星図を得ることができる。
天王星の位置する周辺の星図
例えば、現在の天王星が位置する周辺の星図を「双眼鏡レベル」で打ち出したのが上の図。8等級までの星が記されている。いつもは、うお座のδ星を起点に「三連星」などをたどって、三角形のところまで視野を移動し、そこで撮影を行う。この時点では天王星の位置は特定できないが、少しだけ周辺の星よりも明るく青く輝く星があるので、なんとなくそれが天王星だと察しはつく。

私がもっている光学システムで撮影すると、上の図よりも細かい星の構造、つまり等級の大きな(暗い)星も写る。そこで、星図のレベルを上げて、13等級までの星をプロットさせてみる。
最初の図の目印に使った三角形が大きくなり、さらに細かい星の分布が打ち出される。これがちょうど自分の写真のレベルと同じ程度なので、写真をみながら比較することができる。右側の円中の「三連星」が前回の観測で天王星の横に見えていた恒星だ。

ちなみに1月31日に観測した天王星らしき天体の記録。木の枝に重なってしまい、詳細な星図をもってしてもよくわからない...また以前目印に使った三連星も写ってないため、確信が持てない...

2014年2月1日土曜日

超新星爆発の比較写真

比較のため、超新星爆発の有/無の2つの画像をくっつけてみた。

M82のSN2014Jの観測

おおぐま座のM82に超新星爆発(SN2014J)が発生したという知らせを聞いて、さっそく観測を行ってみた。知らせを知ったのが遅れたのと、忙しくて数日動けなかったので、結局発生から10日後の観測となってしまった。

この日の空は快晴!しかも北斗七星は夕食後のいい時間に「垂直に」立ち上がってM81-M82を見るには絶好の季節。期待して撮影に向かったのだが、この日はどうしても極軸合わせがうまくいかない...苦しんだけれども、結局うまくいかなかったので、とりあえず記録だけでも残そうと、感度を上げてシャッタースピードを速くする方針に転換する。

SN2014J。iso12800, 30sec
久しぶりのM81-M82の観測で場所を探すのが大変だったけれど、いつもの二等辺三角形から左にスライド、明るめの恒星を視野の縁にかする感じでいれて...とやって、なんとか見つけ出した。一端銀河の位置がわかれば、超新星は案外あっさりとみつけることができた。夏のいるか座の新星と違って、銀河の中に見えているので同定しやすい。