2014年1月28日火曜日

細い月の観測

百人一首を編集した鎌倉時代の貴族、藤原定家はその日記「明月記」に、細い月(繊月)について何度も書いている。どこまで細い月が見えるのか非常に興味があったようだ。

たしかに、ここ一ヶ月太陽黒点の観測を午前中に続けていると、月の位相が満月を越えた後は、午前中に下弦の白い月が、太陽の西横に見えるのに気付いた。
7:30am, Jan.24, 2014

太陽と月の間隔は日に日に接近して来て、昨日の朝には下弦の繊月を朝に見えた。調べてみると月齢26日弱ということなので、月の周期は約29日(朔望月)だから、この日見た繊月は−3あるいは「−4日月」ということになるだろう。

一日経った今日の朝、さらに細い月が見えるかと期待していた。黒点観測を終えて、太陽の右横を目を皿にして探したのだが、ついに見つけることができなかった(本日は月齢27日弱)。正方最大離隔に近づいて明るく輝いているはずの金星も近くにあったようだが、これも見えなかった。明るい空で、明るい天体を探すのは理論的には可能なんだろうが、これがなかなかチャレンジであることがわかったのは収穫だった。

明日の朝も太陽の真横にあるはずの繊月を狙ってみようと思う。

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