2013年11月16日土曜日

ガリレオ衛星の観測

彗星観測に備えて、装備の事前点検、そして極軸合わせなどの設定を行った。

最近「焦点を合わせる」ということの意味がようやくわかってきた。まずは肉眼で、できるかぎりピントを合わせる。次に撮影した映像を液晶に表示して、ズームアップする。最大ズームにしても点像が得られるかどうか確認し、そうでなければ勘を働かせながら微妙な調整を行う。再度液晶で焦点確認する。....という繰り返しを行い、焦点を収束させていくのだ。これが意外に時間がかかるので、時間との勝負(あるいは寒さや暑さ、湿気や雲との勝負)の天体観測の場合はあまり丁寧にやることができない。しかし、これを丁寧にやるかやらないかで、得られる写真の品質は雲泥の差になってしまう。

今晩の焦点合わせに利用したのが、木星の衛星(ガリレオ衛星)。衛星がキチンと点像になるまで焦点の微調整を繰り返す。すると、今まで不可能だと思っていた分解能が、焦点距離300mmの望遠レンズでも出せることが判明!驚いた。この晩のガニメデとカリストは、ほぼ重なるような位置にあったのだが、焦点をうまく合わせると見事に分解できた。

4つのガリレオ衛星。左側に二重星が写っていた。
アルビレオのように、赤い星と青い星の連星系のように見える。
(木星は現在ふたご座の中にある。)
これ程の分解能があるならば、木星の衛星観測がもっと気楽にできるではないか!この冬は木星の観測もルーチンに入れてみよう。

2 件のコメント:

  1. Bahtinov Maskをお試しあれ。

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  2. コメントありがとうございます。いちおう型紙を印刷はしたんですが、プラ板を削る段で手をこまねいてます。一枚試しに製品のものを買ってみようかなとも思うんですが、新しい挑戦に臆病なもので... でも、近いうちに試してみます.

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