2013年12月30日月曜日

Vixen A80Mf + Canon EOS M

Vixen A80Mf(屈折型望遠鏡、対物レンズ口径8cm)に、Canon EOS M(ミラーレス一眼)を取り付けて観測してみた。私を含む、多くの初心者がこの組み合わせて天体観測を計画していると思う。今回はこの2つをセレストロンのズームアイピースを介して接続し、拡大撮影を試みてみた。

この組み合わせでよいのは、EOS Mがモニターの役割をしてくれる点だ。大勢で観測しようとするなら、この組み合わせは非常に便利だと思う。しかし、もっとも気になるのは撮影したときの天体写真の品質だろう。

望遠レンズとEOS X4を用いて先日行った木星とガリレオ衛星の観測を、今度は上の組み合わせてで試してみた。

まずは木星。こんな感じになった。
iPhotoでトリミングしたもの。
gimpでの処理はしてない。一発撮りだが、iPhotoでコントラストなどの補正を加えている。縞模様は完全に写っているが、その細部までは確認できない。露出時間を短くしているので、ガリレオ衛星は写ってない。

次に、iso3200, 1/3secで衛星を撮影する。追尾してないので、シャッター速度はなるべく早くし、感度を高めにした。するとこんな感じ。
iso3200, 1/3sec
この時間は、木星と重なっていたエウロパが出て来た直後に対応する。ちゃんと木星とエウロパが分離できている。しかし、望遠レンズで撮影した時のような色の違いは見えてない。

上下の写真を合成したのが次。
gimpを使って、木星とガリレオ衛星を合成したもの。
さすがに拡大撮影のことだけあって、木星の表現はA80Mfの方が望遠レンズよりもずっと優れている。が、衛星の表現が今回は今ひとつな感じがする。これは拡大撮影すると、視野が狭くなるため、地球の自転による天体の移動速度が早くなるためだろう。短い時間しか露出できない上、像が流れるのだ。拡大率とシャッター速度の比を検討する必要があるかもしれない。

まあでも、2年前の観測に比べれば随分進歩したのは確かだが。


0 件のコメント:

コメントを投稿