もちろん望遠鏡やレンズの性能を上げればよいのだが、手持ちの機材でどこまで精度を上げることができるかをまずは考えてみた。
まず、
前回の観測ではピントさえ合わせればかなりの解像度が期待できることがわかった。さらに、
金星の観測から、ライブビューを用いてピントをあわせれば、惑星の形すら見分けることができることもわかった。この2つの成果を組み合わせれば、木星とガリレオ衛星を同時に観測できるはず。
まずは、ライブビューで木星の模様が写るかどうか、焦点合わせに挑戦する。やってみると、iso400, 1/320secのところで、縞が微かに写ることが判明!これで、木星の直径を長さの単位として使うことが可能となった(これはガリレオのやり方と同じ)。
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iso400, 1/320secで撮影し、コンピュータで拡大した
木星の写真。縞模様が微かにわかる。 |
次に、ガリレオ衛星を写すモードに切り替える。焦点はそのままにして、設定を変えていくとiso800, 1/15secのところで衛星が写り始めた!よく見ると、衛星の色が少しずつ違う。ネットの資料で確認してみると、だいたい実際の色と一致していることがわかった。特に、イオの赤い色!
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iso800, 1/15secで撮影し、コンピュータで拡大した木星と
ガリレオ衛星の写真。 |
次は、地球の回転を利用して方向を決め、その分の修正を加えつつ、gimpで上の2枚を合成する。すると最後に次を得る。
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完成した木星、ガリレオ衛星の観測写真 |
イオは赤茶色、エウロパは青緑、ガニメデは白で、カリストは灰色に見える。色の違いを使えば、衛星の軌道の識別にも使えるかもしれない。これはガリレオにはできなかったことだ。
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