2013年11月17日日曜日

木星の固有運動

木星は惑星だから、恒星に対して動いているはずなのだが、肉眼で見てもその「動き」はわからない。そこで、ある程度時間間隔をとって定期的に位置の記録をつけると、惑星の運動は認識できる。実際、古代文明ではそうやって惑星と恒星とを区別した。

とはいえ、惑星の位置を正確に記録するのは案外大変なことだ。肉眼ならなおさらだ。現代ではデジカメとPCを使えば、古代人と同じことをかなり正確に、かつ効率的に行うことが可能だ。その結果はもちろん、古代人はすでに知っていた訳だから、とりわけ新しい発見ということにはなり得ない(むしろ「当たり前」のこと)。しかし、自分の手で「惑星の運動」を感じるのは案外楽しい。

今回は木星の運動を記録してみた。Nov. 12の深夜の位置と、昨晩の位置とを比較している。gimpで比較明合成をした二枚の写真を、回転させて恒星が一致するように重ね合わせている。すると木星の位置だけが「ずれる」ので、その運動が確認できる。

しかし、写真の回転を手作業でやるのは案外大変だった。なんとかうまく自動的に回転角度が割り出せるようにできないものか。

木星の運動の研究(途中経過)

3 件のコメント:

  1. 基準となる恒星2つを使って回転補正すれば良いのではないでしょうか?
    Photoshopなどの角度補正を使うと簡単ですが、その他のソフトでも角度計測と回転を組み合わせればできると思います。

    返信削除
  2. そのとおりですね。実はjavaでつくった簡単な回転補正の自作プログラムがあるのですが、フォルダの奥にしまい込んでしまい、探すのが面倒で、gimpの力技に頼ってしまいました。データが貯まってきてますので、そのうち自作プログラムを「発掘」しなくては、と思っている次第です。ちなみに、gimpの角度計測と簡単な計算でもできますよね。

    返信削除
  3. Photoshopだと2点を指定するとそれを水平線として回転してくれます。gimpなどでは角度計測ー回転の2段階が必要なようですね。

     さらに言えば、これくらいの広角になるとレンズの歪曲誤差が効いてくるかもしれないので先に適用しておくのが望ましいかも知れません。Lightroomなどでできるようです。

     複数の恒星の座標からレンズの歪曲補正をするプログラムを作っていただけるとすごくうれしいのですが(^^

    返信削除